理念推進チームリーダーに聞く、IDOMの組織風土とは。
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- 坂井 智代美
- 役職・職位:理念推進チーム チームリーダー
担当業務:企業理念の浸透、組織成長に必要な概念の言語化および体現化に向けた仕組みの構築
学生時代の学部・専攻:商学部・会計
2000年 中途入社
「Growing Together」を企業理念に掲げるIDOMでは、クルマを介してお客様一人ひとりの人生に寄り添うことで豊かな未来の実現を目指しています。挑戦を支えているのは、創業時から大切にしている「挑み続けるDNA」をもった社員たち。まるで少年少女の頃のように、失敗を恐れずに挑戦したり、1つのことに夢中になって全力で取り組める理由とはいったい何なのでしょう。その裏にある企業風土を育む取り組みについて、理念推進チームのリーダーを務める坂井さんにお話を伺いました。
私達のミッションは、“お客様の人生に彩りを与える「まちのクルマ屋」”となること。
たとえば「この車を買いたい」というお客様に、IDOMの社員はいきなり、その車をおすすめしません。乗りたい理由をお伺いすることから始めます。回答によっては、60代の方に初めてのオープンカーをお勧めすることもあるでしょう。
なぜこのような提案をするのか。それは、私たちがクルマを「単なる移動手段」ではなく、「人生に彩りを与えてくれるもの」だと考えているからです。彩りを与える商品を扱うからこそ、お客様の目の前の問題にだけ向き合うのではなく、クルマをご購入された未来のカーライフまで見据えた最適なご提案を行っています。
そして、より多くのお客様の人生に彩りを与えるためには、社員全員がお客様にとって欠かせない存在になる必要があります。その為に、IDOMでは「まちのクルマ屋」をミッションに掲げ、Gulliver(ガリバー)を中心に全国展開する店舗がお客様にとって欠かせない場所となることを目指しています。安心して、かつ自由にご来店いただけるよう、カフェスペースやキッズスペースの設置、まるでショーウィンドウのようにラウンジから整備作業風景がみえる整備工場の建設等も進めています。また、店舗によってはお子様向けの職業体験イベントを実施したりと、地域のお客様にとって身近なクルマ屋となれるような各種取組も進めています。そして、何より、社員一人一人がお客様にとって欠かせない存在になろうと日々精進しています。
お客様に寄り添い共に夢を叶えていくことができれば、それはIDOMの企業理念である「Growing Together(共に成長する)」を実現することでもあります。私たちは今後も全力でお客様の人生に寄り添い、今まで以上の彩りを与えられるように挑戦を続けていきます。
少年少女だった頃のように全力になれるところが、IDOMらしさ。
IDOM社員らしさを象徴するエピソードとして、2019年に社員だけでなくお客様と一緒に「車で文字を作る」CM撮影を行いました。撮影準備も大詰めになった1ヶ月前、「どうせ車文字をつくるなら”過去最高”に挑戦したほうが面白いのでは」と会議の中でのポツリとした発言から、使用する車の台数を大幅に増やすことになりました。実現方法はもちろんこの時点では未定でしたが、やると決めたらどうにかして最後までやり抜くのが私たちです。各部門が連携し合い、お客様にご協力のお声がけを始めました。当日は、お客様を含む約300名が参加。554台の車両を並べ「Gulliver」の文字を制作し、「車で文字をつくる」ギネス世界記録を達成したのです。
口にしたら、できるかできないかよりも、まずどうやれるかを考える。これは私たちらしさですね。創業時から大切にしている「挑み続けるDNA」は、今でも社員一人ひとりの心に受け継がれています。
いつまでも「IDOMらしく」あり続けるために
IDOMは今年で創業30周年を迎えます。今後も、常にIDOMらしくいられるよう、一人一人の個性を大事にしながらも、共通の理念を育む場づくりに力を入れていきます。
その取り組みの1つとして、昨年は全社員が1泊2日で参加する「Zキャンプ」を実施しました。当日は、営業スタッフ、整備士、本部スタッフとバッググラウンドや年齢が異なるメンバーがごちゃ混ぜで集結し、一緒にカレーを作りながら「まちのクルマ屋」として各々が今後提供していくべき価値や、挑戦していきたいことへの想いを分かち合う場となりました。
この場でのグランドルールは尊重。
みんながそれぞれの想いに耳を傾け、互いの考えをわかちあいました。
参加したメンバーからは、「色々な考えが聞けてよかった。自分が描いていたまちのクルマ屋がアップデートできた。Zキャンプをきっかけに色々な人と相談しやすくなった。」などの声が上がっており、定期的に実施しているエンゲージメントサーベイの指数が10ポイント向上するなど、こうした取り組みは従業員満足度の向上にも繋がっています。
「Growing Together」の実現にあたっては、やはり一人ひとりが情熱を失わず、創業当初から続く”私たちらしさ”を失わないことが一番です。今後も、常にIDOMらしくいられるよう働く全員がさらにチャレンジができる環境を目指した組織運営に取り組んでいきたいです。