就職活動時には「自分の市場価値を高めたい」と考え、短期間で成長できる会社を探していました。学生時代に文化祭の実行委員や家庭教師事業の立ち上げを経験したことから、社会で通用するビジネススキル、具体的には自ら事業を創り出せる能力を習得したいと思ったんです。事業創造・推進には、ビジネスパーソンとしてアイデアの種から事業企画という花を咲かせる「視野の広さ」と、リーダーや経営者として推進していくための「視座の高さ」の両方が必要だと考えています。その点で、若いうちから本部企画職として企画や経営の経験を積むことのできるIDOMのビジネス職はとても魅力的でした。

くわえて、入社を決めた大きな理由は最終選考官を務めてくださった経営層の存在です。30分の面接のうち25分を使って、就職活動中の学生（＝私）に対して自社の課題を深く語り、「自分はこれらの課題を解決し、会社をより良くしたい」と熱意を持って伝えてくれました。一般的には、就職活動中の学生に自社の課題を話すことはデメリットになりがちですし、会社の魅力を伝えるべきとされています。ホワイトボードに課題を書きながら未来について語る先輩社員の姿から、正直さ、ひたむきさ、そして情熱を感じ取りました。そのような熱意を持つ人たちと一緒にIDOMで働きたいと考えるようになったんです。

ビジネス職の魅力は、日本最大級の規模で事業創造や改善、運営に若いうちから関われることです。そして、「事業会社の本部企画職」である為、ビジネスに携わった影響をその手で実感しやすいところも、コンサルティングとは異なるビジネス職の魅力だと思います。例えば、私が業務管理チームに配属されたときには、紙の契約書から電子契約書への移行によって大幅なコスト削減を実現しました。一店舗あたりでは月に数千円のコスト削減にすぎませんが、全国約460店舗では年間で数千万円の削減になるんです。全社にインパクトを与えられる、この“手ごたえ”はビジネス職ならではだと思います。

また経営層との距離が近く、上司や役員の考えや行動を間近で接し、役員からの期待も肌で感じます。プライム上場企業では多くの会社が「実力」で仕事を任せられる為、事業部長ともなると50代か若くても40代というのが一般的でしょう。対して新卒ビジネス職の特徴は、「1%の実力と99%の意思（期待）」で仕事を任せられる点だと思います。その期待に対して120％の結果を出せば、さらに大きな仕事を任せてもらうチャンスを得られます。実際に、私は新規事業において120％の成果を出し続けた結果、入社2年半で事業責任者に抜擢されました。数十億円規模の事業を20代の若者に任せる企業は多くはないでしょう。期待されるプレッシャーはありますが、最大限の結果を出し続けることができれば、20代でも大きな事業を動かすことができるのです。貴重な経験ができたと思っています。

いま私の目の前にある目標は、新規事業の成功です。中古車販売業界のイメージを一新してきた業界トップクラスの当社で、新規事業もトップシェアに押し上げていきます。その後の具体的なキャリアビジョンはまだありませんが、「移動」を通じてお客様の幸せや楽しみに貢献したいという想いは持ち続けたいです。自動車業界は過去10年で劇的な進化を遂げています。カーシェアやライドシェアなどMaaS（Mobility as a Service／移動手段をサービス化し、予約や決済を含めた利便性を提供すること）が盛んになり、新しいサービスが次々と誕生しています。今後、今まで考えられなかったような新しい移動サービスが出現するでしょう。無限の可能性を秘めたこの分野で可能性を一つひとつ形にし、お客様の多様なニーズに応えていきたいですね。

これまでの経験を通じて感じるのは、ビジネス職には「これまでの当たり前を変える」という意欲が求められることです。挑戦を止めないIDOMの精神を体現するポジションの一つといえます。ただ与えられた仕事をこなすだけでなく、常に自分に負荷をかけ、成長を続ける。そうすれば、20代でありながら他では経験できないレベルの仕事を担うことができます。IDOMのような国内有数の規模を誇る企業で、新たな事業を創出したいという志を持つ方と一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。